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白血病治療薬イブルチニブ PBSに

【キャンベラ9日AAP】   ターンブル連邦首相は9日、白血病やリンパ腫の治療薬「イブルチニブ」が、12月から医薬品給付システム(PBS)に加えられると発表した。国内で毎年920人以上が対象となる見通しだ。

通常、イブルチニブの一通りの治療費は18万7390ドルだが、PBS対象化によって処方箋当たり38ドル80セントに引き下げられ、割引のコンセッションカード保持者の負担はわずか6ドル30セントになる。再発性および難治性の慢性リンパ性白血病、小リンパ球性リンパ腫の患者が対象となる。

臨床試験に参加したワレン・リピアットさんは余命5年と告げられ、5年後には歩くこともままならなかったが、イブルチニブの臨床試験に参加してわずか数週間で改善がみられた。試験に加わったステファン・ムリガン教授は、「以前は治療の選択肢が少なかったが、患者の生存率や健康度が著しく改善するなど、イブルチニブは大革命を起こした」と述べた。

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