【メルボルン10日AAP】 VIC州の必須サービス委員会(ESC)は10日、ガスや電気などエネルギー会社に対する新たな規定を発表した。新規定は2019年1月1日から施行され、負債やサービス切断から州民を守ることを目的とする。
今年4~6月、光熱費の料金滞納によって同州で最大1万3500世帯がサービスを切断された。ESCのロン・ベンデイビッド会長は、「サービス切断は最後の手段であるべき」と述べた。
新制度のもと、エネルギー会社に負債がなく支払いが困難な世帯は、柔軟な支払いプランや使用料金の削減に向けたアドバイスが受けられる。ほかに、一定期間毎月同額を支払って負債を削減したり、支払いの先送りや前倒しのオプション、さらに深刻なケースでは負債の返済を6か月保留する。
制度に反してサービスを不当に切断するエネルギー会社には、1日500ドルの支払いに加え、罰金5000ドルが科せられる。
ベンデイビッド氏は、「変更は消費者にとって“一世代に一度の恩恵”だ」「光熱費の支払いに苦しむ世帯をVIC州が率先して支援する」と述べた。