【シドニー12日AAP】 グローバル市場調査会社イプソスが行った調査によると、オーストラリア人の3分の2が、宗教には良い面よりも悪い面のほうが多いと考えており、宗教に対し懐疑的であることが分かった。
同調査は、世界23か国で1万7400人を対象に実施。宗教に最も懐疑的だったのは、68%のベルギーだったほか、ドイツやスペインでも同様の結果となった。一方、日本、ロシア、韓国では、宗教を有害と感じる人が最も少ないことも明らかになっている。
さらに、昨年オーストラリアで行われた国勢調査では、全体の約3分の1が無宗教と回答し、キリスト教離れが進むなか、仏教、イスラム教、シーク教の信者が増加したことが分かっている。また、イプソスによる調査では、オーストラリアで自分とは異なる信条を持つ人と接することについて「まったく問題ない」と回答した人は10人中8人と、高い寛容性を持っていることが分かった。