【キャンベラ13日AAP】 連邦のハント保健相は13日、来年以降に民間保険契約の簡素化や、保険料の引き下げなどを実施すると発表した。特に30歳以下の加入者では、40歳になるまで毎年2%から最大10%が保険料から値引きとなり、最大の恩恵を得るとみられている。オーストラリアの民間保険料は2010年以降、年間当たり平均5.6%増加している。
ハント保健相は「より多くの若者が民間保険に加入することで、保険料の平均コストを引き下げることにつながる」と説明。連邦政府はほかにも、腰と膝の人工関節や心臓ペースメーカーなどの料金の引き下げについてメーカー側と合意している。これにより向こう4年間で10億ドルの節約となり、18年4月から始まる低額の民間保険の加入者増加が期待されるという。
さらに、連邦政府はホメオセラピーやヨガなどを保険対象から外すことを決めたほか、メンタルヘルス・サービスを受けるまでの待機期間についても廃止する方針だ。ターンブル首相はこれについて、「個人保険を利用し、人々はこれまでより早い段階でサービスを受けることが出来るだろう」とコメントした。