【キャンベラ15日AAP】オーストラリア人は、自分たちのことをビーチに出かけるリラックスした国民だと思っているが、実際はそうでもないことが、最新の調査で明らかになった。オーストラリア人は、日本人とアメリカ人に次いで、年次休暇の日数が少ないという結果が公表されている。
旅行会社エクスペディアが行った調査によれば、オーストラリア人の44%は年次休暇を使い切っていないといい、この割合は昨年の38%から増加した。日本人は年次休暇をわずか8日しか取っておらず、次いでアメリカ人が年間10日となっている。オーストラリア人の年次休暇は平均19日で、3日分が未消化だという。また、40%の回答者が、経済危機の影響から今年の休暇旅行計画の変更を余儀なくされたと答えている。
エクスペディア社のスポークスマン、ルイーズ・クロンプトン氏は「より良いリラックスした生活を求めて、ヨーロッパ人がオーストラリアへ移り住むのは有名な話だが、実際のところ、この調査によれば、彼らは母国に居たほうが家族や友人とより多くの時間を過ごせる」とコメントしている。
年次休暇日数が最多だったのはフランスで、平均38日。フランス人は、このうち36日分を消化している。他のヨーロッパ諸国も年次休暇日数は多く、イタリアでは平均31日(このうち25日分を消化)、スペインでは30日(同上27日)、ドイツが27日(25日)、オーストリアが27日(23日)となっている。イギリス人の年次休暇日数は平均26日で、ほとんどの人が全て使い切っているという。
クロンプトン氏は「休暇を取ることは、仕事と私生活のバランスを保つうえでとても重要であり、贅沢なことだと考えるべきではない」と述べている。