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亡命希望者のボートが爆発 妨害行為が原因か

 【キャンベラ16日AAP】オーストラリア北西海岸沖で亡命希望者が乗っていたとされるボートが16日午前6時30分(西部オーストラリア標準時間)ごろ、爆発した後に沈没し、すくなくとも3人が死亡し約50人がけがをした。爆発の原因は妨害行為の可能性がある。

 死者数は今後増えることが予想される。死者3人のうち2人はアフガニスタン人とされ、負傷者50人の中にはロイヤル・オーストラリア海軍職員4人も含まれている。

 コリン・バーネットWA州首相はボートが爆発する前にボートに乗船している人がガソリンをまいたと考えられるとした。「彼らが引火したか、あるいは自然発火したのかは現段階では不明だが、ガソリンが爆破の原因であるのは確か」と語った。

 ボブ・デーブス内務相は、爆発の原因を推測することは時期尚早だったため、連邦政府は今回の件に関する正式な発表を行うのに6時間を要した。記者会見に出席したロイヤル・オーストラリア海軍のアラン・ドゥ・トワ海軍少将は、爆発が発生したときオーストラリア国防軍の軍人がボートに乗船していたと語った。

 また、爆発発生時には海軍パトロール船のHAMSアルバニーとHAMSチャイルダーズの2隻が周辺をパトロールしていた。このボートは15日午前8時30分ごろ、国境警備隊の妨害を受けた後、海軍船艇の到着を待ち、クリスマス島へ護送されることになっていた。

 亡命希望者がオーストラリア海域へ侵入したのは過去2週間で3度目、今年は6度目。野党は、政府は悲劇的な結末を迎える「危険な状況を作り出した」とし、今回の悲劇は連邦政府に責任があると非難した。

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