【メルボルン14日AAP】 TAS州ホバートで、150年前にタスマニアに送られた女性や子供の受刑者を偲んだブロンズ像がアイルランド人彫刻家によって作られ、アイルランドの大統領が14日の披露式典に出席した。
TAS州は流刑植民地として開拓されていた当時、 「バン・ディーメンズ・ランド」という名前で呼ばれており、何千人もの女性と子供の受刑者らがTAS州に流刑されていた。
3人の女性と1人の子供を描写したブロンズ像3体は、彼らが最初に降り立った場所の近くに設置され、像の台には受刑者たちの名前が刻まれているという。
アイルランドのマイケル・ヒギンズ大統領は、「貧しく虐げられていた女性の多くがそれを克服した。彼女たちは近代オーストラリアを築いた母親的な存在。彼女たちの苦しみと犠牲を決して忘れないようにしたい」と語った。
ホバートの像と姉妹となるブロンズ像がダブリンとトロントにも置かれているという。