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インドネシア大統領、ボート難民の流入防止に協力

 【キャンベラ19日AAP】ケビン・ラッド首相とインドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領は19日に電話で話し、オーストラリアとインドネシアは難民ボートがオーストラリア領域に侵入することを防止するために緊密に協力し合うことに同意した。

 両国は最近のボート難民の流入はアフガニスタン、パキスタン、スリランカで発生している紛争と世界金融危機が原因であるという考えで一致した。ラッド首相のスポークスマンは声明文で「両国は自国からインドネシアやオーストラリアへ渡ろうとする亡命希望者の数が増加していることに関して議論した」と語った。「ユドヨノ大統領はラッド首相に対し、現在の状況を考慮し、オーストラリアとインドネシア間でさらに緊密な協力関係を持つ準備ができていると語った」とスポークスマン。

 さらにユドヨノ大統領は「亡命希望者が多い国の状況や世界金融危機が原因で移民の数が増加している。我々はマレーシアなどほかの国々と協力していきたい」とし、インドネシアで暮らす移民の数は現在2000人で、そのうち600人が1月~4月に入国し、その大多数がアフガニスタン人だったと述べた。

 ユドヨノ大統領のスポークスマン、ディノ・パティ・ジャラル氏は「ラッド首相とユドヨノ大統領は2国の警察が協力し合い、情報を共有して対策を実行している様子に満足している」と語った。

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