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リースNSW州首相、公共交通料金無料化を迫られる

 【シドニー20日AAP】ザ・デイリー・テレグラフ紙は、ネイサン・リースNSW州首相が次回選挙に勝利するための抜本的試みとして、全ての人に対して公共交通機関の使用料金を無料にするように同州政府内から迫られていると報じた。

 また同紙は、公共交通料金の無料化の動きが認められなかった場合、NSW州政府は郊外からの通勤者の運賃を値下げする大規模なモデル化を行っているとした。

 同紙によると、公共交通料金が完全に無料になった場合、政府は年間10億円の費用を負うことになるという。しかし、運賃は公共交通機関の運転にかかる総費用38億円の4分の1に過ぎない。運賃無料化の動きは人件費や切符販売機の運転を削減することができる上、問題になっているスマートカードを廃止することが可能になる。

 ブラックタウンのポール・ギブソン議員は公共交通料金の無料化は道路の交通量を軽減し、労働党の中心地であるシドニー西部を支え、環境を重視する有権者の票を獲得しやすいとし、無料化を検討するようにリース州首相に訴えた。一方、ザ・デイリー・テレグラフ紙は、予算がすでに赤字になっていることから、リース氏がこの動きを支持する可能性は低いと報じている。

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