【パース20日AAP】ジェニー・マクリン先住民相は、遠隔地のWA州にあるアボリジニ・コミュニティーの住宅の建設と修復に巨額の資金を投入し、アボリジニの悲惨な生活状況の改善に役立てたいと語った。
マクリン氏は20日、今後4年間で遠隔地にあるコミュニティーの新規住宅の建設、既存住宅の大規模な改善と修復に1億1100万ドルを投入することを発表した。この資金は昨年11月に発表した遠隔地に暮らすアボリジニ住宅の全国パートナーシップの一環。協力関係を結んでいるWA州政府は住宅の提供と賃貸に関する運営サービスに対して管理責任を負うことになる。
マクリン氏は、今回の資金投入は遠隔地のアボリジニ・コミュニティーの悲惨な生活状況を改善するために実施される最大の単独投資であるとした。
「子供を保護し、学校に通わせ、健康面や衛生面を改善し、仕事に行くといった毎日両親がすべきことを習慣付けるためにも住宅供給が大事」とマクリン氏は声明文で述べた。
マクリン氏は20日、ダンピア半島のアーディアルーン・コミュニティーを訪れ、遠隔地に暮らす1600人以上のアボリジニの子供とその家族が300万ドルを拠出して作られた遊び場を利用することができるとした。
これは連邦政府がアボリジニ家族を対象に実施する幼稚園プログラムの拡大の一環で、全国各地の幼稚園36カ所を支援することになる。マクリン氏は「幼稚園は母親、父親、祖父母、介護人、子供がリラックスした環境の中で集い、音楽、歌、演劇、アウトドア、自由活動、クラフト作りなどに参加できる機会を提供する」と述べた。
同プログラムのもと、12カ所の幼稚園は初年度に10万400ドルを、翌年は9万1000ドルを受け取り、コーディネーターが幼稚園まで通って授業ができるようにする。