【メルボルンAAP】最近公表された統計で、VIC州警察がストリートでのパトロール時間を著しく減らしたことで、暴力犯罪の件数が大幅に増加したことが判明した。
情報公開法のもとVIC州野党が入手した統計によると、同州警察がパトロールに費やす時間は2002年~2008年で約48%減少した。同州警察官は全員一日の終わりにどの仕事に何時間費やしたかをタイムシートに記入することになっている。野党は、警察は地域のパトロールをする代わりに書類の記入や特別タスクフォースに参加しているとした。
メルボルンで最もパトロール時間が減った地域は市内で2番目に大きいブリムバンクの西部自治体で48時間減少した。パトロール時間が減少したのと同期間に、同州の暴力犯罪は過去最高を記録し、2002年2月の約3万6000件から2007年8月には4万3000件弱にまで膨れ上がった。暴力犯罪にはレイプ、性的暴行、暴行、強盗などが含まれる。
VIC州自由党党首のテッド・ベイリー氏はボブ・キャメロン警察相はこの問題を認識していながら対策を講じることに失敗したと語った。ベイリー氏は「以前のVIC州のように各地に多数の警察を永続的に配置できるようになるまで、ストリートでの暴力行為や暴行事件の件数は増加し続けるだろう。我々に必要なのは法の執行、重罰化、問題地域での警察官の十分な配置に対して断固とした措置をとること」と述べた。