政治

RBA理事 「オーストラリアは不況にある」

 【キャンベラ21日AAP】豪州準備銀行(RBA)のグレン・スティーブンス理事は21日、オーストラリア経済は不況にあると話した。

 スティーブンス理事はアデレードで行われた豪州企業取締役協会での昼食の際、「6月初旬に発表される国内総生産(GDP)の数値がさらに下落していようが、分別ある人間なら今あるすべての情報を見ただけでも、オーストラリアもやはり不況にあると判断できるであろう」と述べた。

 しかしながら同理事は、オーストラリアの経済状況は政治的安定性が保たれており、連邦政府が金融システムに直接支援を提供しなければならないような段階には達していないとして、国内の経済状況は他国と比べるとまだまだ自信を持てる要素がたくさんあると話した。

 ケビン・ラッド首相は20日、国内経済に絡んで初めて「不況」という言葉を用いた。「世界が75年ぶりの経済恐慌に見舞われているということは、オーストラリアも不況に突入することは回避できない」とラッド首相。

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