【シドニー17日AAP】 ナインネットワーク局の早朝番組「トゥデイ」で司会を務めるリサ・ウィルキンソン氏(57)が、相方のカール・ステファノビック氏との賃金格差を理由に10年勤務した同局を去った。マスコミにおける男女間の賃金格差が大きく浮き彫りになった。
ウィルキンソン氏の年間給与が110万ドルであるのに対し、ステファノビック氏は200万ドルと見積もられる。ナイン局はウィルキンソン氏に180万ドルへの給与引き上げを提示したが、ライバル局のチャンネル・テンが夕方番組「ザ・プロジェクト」の担当に200万ドル以上を提示したとされる。
男女間の賃金格差について調査を行ったVIC州スウィンバーン・ビジネススクールのサイモン・パーバン博士は、「ウィルキンソン氏のような著名人が賃金格差に対して行動することで、問題が注目される」と述べた。
NSW州のベレジクリアン首相は、「退社理由が男女同一賃金に関してであれば、ウィルキンソン氏は社会に強いメッセージを送った」とコメントした。