【シドニー22日AAP】ブルーマウンテンで迷子になり助けを求めてきた少年への対応に関して、少年の通報を受けた緊急通報(トリプル・ゼロ)のオペレーターが「もっときちんとした対応ができたはずだった」と謝罪した。少年の遺体は、通報があった8日後に発見された。
2006年12月11日、デービッド・アイルデール君(当時17歳)はブルーマウンテン国立公園内で友人とブッシュウォークをしていた際、友人たちとはぐれ迷子になり死亡。遺体は同月19日、干乾びた川底で発見された。
デービッド君は迷子になった11日、トリプル・ゼロに助けを求める通報を数回行ったが、うち2回を担当したのがオペレーターのローラ・ミードさん(26)だった。ミードさんはデービッド君に4度、居場所の住所を尋ね、彼は通報時に歩いていた道について話をしたが住所を伝えることができなかったことが明らかにされた。また、ミードさんはデービッド君に対し、「じゃあなたは、何もない所をただブラブラしていると、そう言いたいわけ?」とも言った。
ミードさんは22日、シドニー西部ペンリスにあるNSW州検視法廷に出廷。同法廷での審問の中で、「デービッド君の通報に対し、適切な対応がなされなかったことに申し訳なく思っている。同僚に代わって話をすることはできないが、私は彼の通報に対し、もっときちんと対応できていたはずだった」と述べた。
この件に関する審問は引き続き行われる。