【シドニー23日AAP】昨年、連邦政府が行った第1回目の景気刺激策の一環として、初めて住宅を購入する人への補助金が一時的に引き上げられたが、ケビン・ラッド首相は、この期限の延長はしないことを示唆した。
補助金は、中古住宅を購入する場合に7000ドルだったのが1万4000ドル、新築の場合は1万4000ドルから2万1000ドルに引き上げられた。この増額の期限は当初から6月30日までと決められていた。
ラッド首相はパースにてレポーターに対し「新規住宅購入者への補助金増額に関しては、皆さんもご存知の通り、我々は以前から期間限定としてその期限内に終了することを示唆してきた。現在までに非常に有益な結果を残してはいるが、いいことには必ず終わりがある」と述べ、補助金増額の延長はないことを示唆した。
しかしNSW州不動産協会のスティーブ・マーティン会長は、ラッド首相の発言に対し「(補助金増額を打ち切るのは)間違った判断であり、慌てて今(打ち切りを)決定するよりも、今後2カ月間で経済状況がどうなるかを見てから判断すべきだ」とした。