【キャンベラ18日AAP】 連邦のジュリー・ビショップ外相は18日、イスラム過激派組織ISがこれまで「首都」としてきたラッカを、有志連合が奪還したことを受け、連邦政府が派遣したオーストラリア空軍(RAAF)も重要な役割を果たしたとの見解を示した。
ビショップ外相は、キャンベラで記者に対し、イラク・シリア・イスラム国(ISIS)は現在逃走中だとした上で、「このことはISISがシリアやイラクにもはや本部を持っていないことを意味している」とコメント。さらに連合軍は、ラッカのほかにISがイラクで占領していた領域のうち、少なくとも90%を奪還したもようだ。
これまでに、ISとの戦闘でイラクやシリアで戦死したオーストラリア人兵士は約80人に上り、現在も約110人が同地にいるとみられている。ビショップ外相は「ISがフィリピンを含む他の地域に、再び武装して現れることを懸念している」と述べる一方、フィリピンのマラウィを占拠したリーダー格の2人が殺害されたことを確認した。