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タミル人、シドニーで抗議デモ 交通に影響

 【シドニー26AAP】シドニーCBDで26日午後、何百人ものタミル人が集まり、オーストラリア人にスリランカ製品をボイコットするように求める抗議活動を行った。約800人の抗議団体がジョージ・ストリートを行進し、交通を途絶させ、通りの買い物客の妨げとなった。

 多くの人が赤色の旗を振り、また「オーストラリアはスリランカの永久的休戦を求む」や「タミル人25万人が追放される」などが書かれた旗を持って行進した。抗議団体はサーキュラー・キーからシティーに向かってドラムを叩きながら、「オーストラリア、タミル人を救え」、「スリランカ、大量殺りくをやめろ」などと呼びかけた。

 今回のデモはイースター・サンデーから続いている抗議活動のひとつ。イースター・サンデーには大勢のタミル人がケビン・ラッド首相のシドニー首相公邸、キリビリ・ハウスの外で夜通し抗議活動を行った。抗議団体によると、スリランカでは長期化する内戦で過去3カ月の間に6500人が死亡したという。

 分離主義派のタミル・イーラム解放のトラは1972年にスリランカ島にタミル人の独立国建設を目的にキャンペーンを発足した。抗議団体のスポークスマン、サム・パリ氏は26日のデモはオーストラリア人にスリランカ製品のボイコットを求める新キャンペーンの始まりを意味するとした。「ここ数回のキャンペーンは意識の向上と連邦政府に何らかの措置を求めることが目的だった」とパリ氏。

 スティーブン・スミス外相は22日、スリランカ政府に対し市民が対立から逃れられるように内戦を中断するように要求した。

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