【シドニー28日AAP】28日、シドニー中心部で30分間ほど停電があった。シドニーでは停電が相次いでおり、この1カ月で3回目となった。電力会社「エナジー・オーストラリア」は影響を受けた市民に謝罪を行ったものの、今後数カ月間、同様の停電が発生する可能性があると話した。
エナジー・オーストラリアによると今回の停電では約3万人が影響を受けた。オフィスで働く数百人が避難する中、エレベーターに閉じこめられた人もいた。31機の信号機に影響が出た。また、サーキュラー・キーで行われている「オーストラリアン・ファッション・ウィーク」でも会場が闇に包まれた。
エナジー・オーストラリアのスポークスマン、ジョージ・マルタバロー氏は、今回の停電が発生した理由について、エナジー・オーストラリアとは無関係の作業員がノース・シドニーにある変電所付近で掘削作業を行っていた際、誤って同社のケーブルを破損してしまったためと述べた。
また同氏は、エナジー・オーストラリアはシドニーの電力供給をより確実なものにするための最新設備を米国に注文しているが、それが導入されるまでは同様の停電が発生する可能性が高いと述べた。