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安楽死法案 VIC州下院議会を通過

【メルボルン20日AAP】  VIC州のアンドリュース首相は20日、労働党による安楽死法案が賛成47票、反対37票で通過したことを受け、末期の病状で苦しんでいるVIC州民たちが、「尊厳」を手に入れるために一歩前進したとして、高く評価した。

 

同法案では、病気により余命が12カ月以下で、病状に耐え難い痛みを伴う場合のみ、安楽死を選択する権利が与えられるもの。アンドリュース州首相は「多くのVIC州民が、これまで拒否されてきた尊厳をついに与えられる一歩を踏み出したことを誇りに思う」と述べた。

 

一方、VIC州のオブライエン影の財務相は、修正案がまったく採用されなかったことは遺憾だとして、上院でも法案が修正されないのであれば、同法案は差し戻されるべきだと批判した。さらに、連邦のターンブル首相は、同法案について「疑念」が残るものの、連邦政府はVIC州の決定を阻止する権限を持たないとした上で、「自分なら賛成しない」とコメントした。

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