【シドニー2日AAP】 豪政府は2日、140ページにおよぶ防衛白書「アジア太平洋地域の世紀におけるオーストラリア防衛:軍備2030」を発表した。
政府は、白書の中で、軍事費を2017~18年にまでに3%増加させ、2030年までに2.2%増加させると明言している。また、新しい潜水艦や海軍ヘリコプター、駆逐艦、フリゲート艦、陸軍装甲車、F35統合攻撃戦闘機などの購入が計画されている。
オーストラリア国立大学(ANU)戦略防衛学のヒュー・ホワイト教授は、20年間で3100億ドルというのは、政府の財政に非常に大きな負担となり、政府が全資金を調達できるかは疑問だとしている。ホワイト教授はABCラジオに対して「政府が国防軍の効率化と資金の調達に努めるものと確信しているが、財源を確保できるかどうかについては、大きな疑問が残る」とコメントしている。