【シドニー3日AAP】 毎週200人以上のオーストラリア人女性が心臓病で死亡していると、医療研究所が報告している。20年前には女性よりも男性の心臓病患者が多かったが、現在では状況が逆転している。
ビクター・チャン心臓病研究所のサリー・ダンウッディ助教授は「女性は初期症状を見逃したり、無視してしまうケースが多い。女性は自分の健康よりも家族やその他のことを優先させる傾向があるため、病気の症状を軽視してしまう」と述べている。心臓疾患の症状としては、目まいや息切れ、胸痛などが挙げられる。
オーストラリア健康福祉研究所によれば、2006年には2万2983人が冠状脈疾患で死亡したという。肥満や高コレステロール値、高血圧、喫煙などが、危険因子となっている。ダンウッディ助教授は「現在、ファーストフードや肥満、あまり体を動かさない生活習慣などが一般化しているため、この結果として10~20年後には循環器疾患がさらに増えるだろう」と続けている。