【メルボルン5日AAP】 セーブ・ザ・チルドレンは世界の母親に関する第10回アニュアルレポートを5日発表し、幼児発達環境においてオーストラリアは先進諸国の25カ国中23位だったことが明らかになった。
オーストラリアは「3歳未満の子供の25%に助成金付きの基準を満たした保育サービスを提供している」と「幼児教育に携わる職員の50%が高等教育課程卒業資格を保持している」の項目2つを満たしたのみだった。一方で、「有給育児休暇(給与の50%)の1年間の提供」、「障害児のための優先的計画」、「補助金付きの幼児教育サービス」、「GDPの1%を保育サービスに使用する」などの基準を満たさなかった。
有給育児休暇を提供していないのはオーストラリアと米国のみで、セーブ・ザ・チルドレンのスザンヌ・ドボラク会長は政府に対し来週の予算に組み込むように求めた。ランキングの上位を占めたスエーデン、アイスランド、デンマーク、フィンランド、フランス、ノルウェーがGDPの最低1%を保育サービスと幼児教育に使用しているのに対して、オーストラリアが使用している割合はわずか0.4%だった。
オーストラリアよりも上位で「平均的」とされた国はベルギー、ハンガリー、ニュージーランド、スロベニア、オーストリア、オランダ、英国、ドイツ、イタリア、日本、ポルトガル、韓国。オーストラリアより下位の国はカナダとアイルランドのみ。