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マナス島拘留所閉鎖に 難民が退去拒否

【キャンベラ23日AAP】   来週閉鎖予定のマナス島の難民拘留所から、難民600人以上が立ち退きを拒んでいる。31日をもって食料や飲料水、治療や教育、電気や下水サービスもストップされる予定だ。第3国への再定住を待つ間、難民には一時的な住居やサービスが提供される見通し。

23日の上院委員会で、マナス島の拘留所に収容中の606人が立ち退きを拒否しているとわかった。移民局は強制退去の可能性について聞かれ、「パプアニューギニア(PNG)政府の判断による」と回答。PNG政府は拘留所敷地を再占有する計画があるとされる。グリーンズ(緑の党)のニック・マクキム議員は、PNGの海軍職員が拘留所に発砲した例を挙げ、「拘留所に留まる難民の安全保障を怠れば、人権や人命が危険にさらされる」と訴えた。

米国は難民最大1250人を受け入れることで合意しており、これまでにおよそ50人が移り住んだ。オーストラリア国内で医療処置を受ける難民は、米国への再定住が申請できない。

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