【シドニー8日AAP】 ガールフレンドに暴行を加えたNFLシドニー・ルースター所属の選手、アンソニー・チェリントン被告(21)が、150時間の社会奉仕を命じられ、実刑を免れた。
チェリントン被告は、昨年11月にローズベリーの自宅で、当時のガールフレンド、モニーク・ミアーズさんから別れ話を切り出された末に、ミザーズさんに暴行を加えたうえ、引き止めるためにナイフで自殺をほのめかして脅すなどした。
シドニー・ダウニング・センター地方裁判所で行われた公判で、チェリントン被告は有罪を認め、グレーム・ヘンソン判事長は同被告に、家庭内暴力プログラムの受講を含む社会奉仕活動を命じた。チェリントン被告は、昨年12月にミアーズさんのサングラスと携帯電話を破壊し、新品の靴を車外に放り投げ、ミザーズさんの父親の所有する車のサイドミラーをけったことも認めている。被告はすでに慰謝料3000ドルを支払っており、怒りを制御するための講義も受けたという。
チェリントン被告が所属するシドニー・ルースターは8日に声明を発表しており、被告の行動について「非常に残念なことだ」と述べたうえで、「当チームでは、彼がこの事件以来、問題を起こしておらず、社会奉仕やチームのために広報活動を行ったことを考慮している。今後も彼と共に更生に努めていく」と続けている。
判事が実刑を下さなかった理由としては、被告の年齢が若いことや、有罪を認めており、これまでに前科がなく、リハビリを受けて、深く反省していることなどが考慮されたためだという。