【シドニー17日AAP】 建築家フィリップ・コックス氏が、シドニーを痛烈に批判している。外国人投資家や観光客数が縮小する中で、シドニーはシンガポールやクアラルンプール、上海などの大都市と競い合うべきだとコックス氏は発言している。
コックス氏は、シドニー・エキシビション・センターや国立海洋博物館、オリンピック・アクアティック・センターなどを設計した建築家で、最近では総工費5000万ドルでシンガポールのオーチャード・ロードの商業地の再開発を手がけたばかり。「政府の愚行や自己満足、想像力に欠ける設計などの要因が組み合わさり、シドニーはアジアの大都市から一層遅れをとっている」とコックス氏。
また、コックス氏は、フェアファックス系各紙に対して「投資不足や想像力の欠如が原因で、投資家の間でシドニー離れが進んでいる」、「シドニーはハーバーに大きく依存しており、多くの過失を覆い隠している。印象に残る場所は、オペラハウスとダーリングハーバーの2カ所しかない」とも語っている。
一連の発言に対して、シドニー市やクリスティナ・ケネリーNSW州計画相は、強く反発している。