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移民の受入れ制限を支持 豪人の54%

【シドニー26日AAP】  オーストラリアに住む人の約4分の3が、これ以上の人口増加を望んでおらず、54%が移民の受入れ縮小を希望し、約半数の人がイスラム教徒による移民を部分的に禁止することを支持していることが、オーストラリアン・ポピュレーション・リサーチ・インスティテュートの調査で分かった。

 

オーストラリアの人口は、今年3月までの1年間で38万9000人増の2450万人となり、増加分のうち約19万人が移民となっている。このうち68%は技術移民で、約3分の1が家族との合流による移民だった。イスラム教徒の移民に反対する人を支持政党別で見ると、ワンネーションが89%、自由党は50%以上、労働党は約3分の1となり、有権者の約半数が支持していることも明らかになっている。

 

さらに、調査対象者の74%はオーストラリアが「すでに満杯の状態」と感じており、特に道路の混雑、病院の許容範囲の問題、住宅価格の高騰、雇用機会の減少などを不安材料として挙げている。この他にも、半数以上の人がオーストラリアの文化やアイデンティティの喪失を懸念しており、「外国にいる気分になることがある」と述べるなど、気付かないうちに社会が変容していることに、戸惑いを感じる人が増えていることが分かった。

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