スポーツ

「障害競走の続行を決定」 動物愛護団体が批判

【メルボルン18日AAP】   今年VIC州で開催された障害競走で馬が死ぬ事故が多発しているにも関わらず、レーシング・ビクトリアは18日、満場一致で州内の障害競走の開催を続行することを決定したことを受け、動物権利擁護団体はその決定を批判した。

2009年度に開催された障害競走の最初の10週で馬5頭が死んだことで、動物権利擁護団体から障害競走の禁止を要求する声が強まっていた。障害競走の反対運動を推進していたVIC州動物権利擁護団体はレーシング・ビクトリアはコミュニティーの意見に関心がないとした。スポークスマンのローレンス・ポープ氏は「最近の世論調査では、VIC州民の80%が障害競走の廃止を希望していた。馬がもがき苦しみ、死ぬところを誰も見たくない」と語った。

この問題は今月初旬に3日間にわたり開催されたワーナンブール・メイ・カーニバル中に2日間で3頭の馬が死んだことで激化した。VIC州政府は先月馬2頭が死んだ時点で、レーシング・ビクトリアに対して警告文を通知していた。

VIC州王立動物虐待防止協会(RSPCA)のヒュー・ワース会長はレーシング・ビクトリアの決定で動物の死は無駄になったとし、障害競走は「合法化された動物虐待」にすぎないと批判した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら