【メルボルン20日AAP】 メルボルン郊外の一般医が、家庭用ドリルを用いて脳出血した少年の命を救った。
15日午後、メルボルン北西部郊外マリーボローで、友人の家で自転車に乗っていたニコラス・ロッシ君(13)は転んで歩道に頭部をぶつけた。大丈夫と言いながら立ち上がったものの、その後、頭痛を訴えたため看護師である母のカレンさんはニコラス君を地方病院に搬送。病院ではけいれんや一時的な意識不明などの症状がみられた。
ロブ・カーソン一般医は、ニコラス君には脳出血の症状があり、早急に頭骨に穴を開けないと脳に圧力がかかってしまうと判断。この病院には頭骨用のドリルがなかったため、カーソン医師はメンテナンス室にあった家庭用ドリルを用い、メルボルンの神経外科医から電話で指示を受けながら頭骨に穴を開け、血塊を取り除いた。
ニコラス君は1時間後、空路でメルボルンの小児病院に搬送され、19日、退院した。同日はニコラス君の13歳の誕生日でもあった。