【メルボルン23日AAP】 メルボルンの老人介護施設が、入居者ケアに関連した多くの問題点への対処を怠ったため、連邦政府から制裁処分を受けた。
政府が制裁を行うのはメルボルン南東部サンドリンガムの聖ベネディクト民間介護施設。保健加齢省は、同施設が入居者の臨床ケアを定期的に見直しておらず、労働安全衛生システムを構築していないことを突き止めた。また、職員全員の犯罪歴が確認されておらず、職員への教育提供も怠っていた。
今後最低6カ月間にわたって、介護アドバイザーが聖ベネディクト介護施設に責務を遂行させる予定で、新入居者に対する連邦政府からの助成金は受給できなくなる。同施設は、昨会計年度、政府から160万ドルを受給していた。現在、30人が入居しており、うち8人が90歳以上で、25人が高度の介護を要する。
ジャスティン・エリオット加齢相は声明の中で「オーストラリア政府は、介護施設と入居者のケアと質の向上に尽力している」と述べた。オーストラリア国内2830カ所の老人介護施設のうち、15カ所が制裁処分を受けている。