【シドニー28日AAP】 オーストラリアでは喫煙がガンの最大リスクとなっているが、 肥満が蔓延する傾向にある中で、喫煙に代わるガンの最大要因になる可能性を専門家が指摘している。
シドニー大学の栄養学の教授によると、偏った食生活は肥満や糖尿病の原因になると考える人が多いが、肥満による体のホルモンバランスの変化が、ガン発症のリスクを高めるとし「フルーツや野菜、全粒粉の摂取、適度な運動と酒量の制限が必要」と述べた。
2014年度のオーストラリア統計局のデータによると、1日に必要なフルーツ摂取量を取っている成人は半数以下にしか満たず、野菜摂取量を取っている人はわずか7パーセントという結果となっており、両方摂取出来ている人は20人に1人だという。
同教授は、食生活の改善は個人だけの責任でないとし、「政府や食品業界の理解と協力も必要」としている。