【シドニー25日AAP】 経済不況の影響で、シドニーではセント・ビンセント・デ・ポールに助けを求めるホームレスの家族数が6倍に増加していることが分かった。ニューズ・リミテッドの報道によると、これは過去120年で最大の増加を記録したという。
慈善団体セント・ビンセント・デ・ポールの、アンディ・マーク調査員は、この傾向は労働者階級の家庭が失業によりホームレスになっている現状を示しているとした。「このような事態は誰にでも起こりえる悲劇だ。労働者階級の家庭が陥っている状況は実に恐ろしい。ホームレスの一歩手前という人は多い。正確な人数を言うことは控えたいが、非常に大勢がそのような状況にあり、懸念される大問題である」とマーク氏。
現在、シドニー西部のブラックタウンでは住む家を得るため、1800人が順番待ちの状態である。2007年に110人のホームレスを支援したシドニー西部のセント・ビンセント・エマーソン事務所では、今年に入ってからすでに679人のホームレスに支援を行った。