【キャンベラ27日AAP】 自由党のベテラン議員が、多くの保守連合議員が連邦政府による排出量取引制度(ETS)は温室効果ガス削減にはつながらないと考えていると述べた。
野党保守連合は26日、連邦政府による温室効果ガスの排出量取引制限を行う法案成立に関し、議会での投票を来年初旬まで延期することを決定した。保守連合は政府に対し、コペンハーゲンで開催されていた「気候変動をめぐる世界ビジネスサミット」の閉幕及び政府の生産性委員会による調査結果を待つよう要請しているものの、その後、保守連合が同制度導入を支持するかどうかは未定。
自由党のベテラン議員であるウィルソン・タッキー議員は、自分も含めた保守連合の議員たちの多くが排出量取引制度により温室効果ガスが削減できるとは思っていないと述べ、連邦政府が第2回目の経済刺激策として、230億ドルを投入し国民にボーナスを支給した分を再生可能エネルギー計画に充てるべきだったと話した。