【キャンベラ27日AAP】 オーストラリア国内で確認された新型インフルエンザ(H1N1型)の患者数は、27日夕方現在で67人となった。前日から一気に2倍増えたが、ニコラ・ロクソン連邦保健相は、患者数は今後数日間でさらに増えるとみられると述べた。
同保健相は、国内での新型インフルエンザの流行は「抑制」されている状態であり、国民が不安を感じてパニックに陥る必要はないとしたものの、一方で、日本やカナダ、英国などがそうであったように、今後24~48時間で感染者数は急激に増える可能性があると述べた。
ジム・ビショップ連邦医務局長は、オーストラリアは新型インフルエンザの感染が比較的遅かったため、米国などとは違い、流行に対処するための準備をいち早く行うことができたとした。また米国やメキシコでの例を基に、重症の新型インフルエンザには幼児や妊婦、呼吸器系疾患や糖尿病患者、また著しく太っている人が感染しやすい傾向があると述べた。
27日午後現在のオーストラリア各州の患者数は以下のとおり。
VIC州: 34
NSW州: 18
QLD州: 8
首都特別地域(ACT): 3
SA州: 3
WA州: 1