【シドニー30日AAP】 NSW州で長く続く乾燥した気候により、道路脇に生える草を食べようとして車にはねられる野生のカンガルーが急増している。ドライバーは注意が必要だ。
NSW州救急局は8月以降、野生動物と車の衝突事故38件の通報を受けた。27日夜の事故では、州中西部クーラーで野生の豚をバイクではねた男性(57)が死亡した。10月初めにも、サイクリング中にカンガルーと衝突した男性(50)が一命をとりとめている。
国内の交通衝突事故のうち、7件に1件が動物との衝突と見積もられる。特に、野生動物の行動が活発で見通しもよくない日の出と日没は、注意が必要だ。走行中に動物を発見した場合、急ハンドルを切って車両のコントロールを失うよりも、動物をはねたほうが安全とされる。