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回収された豪2ドル硬貨、中国の闇市場で取引される

【シドニー29日AAP】   傷や変色が理由で回収された数千枚もの豪2ドル硬貨が、闇市場で売買され、これを豪国内で使用しようとした26歳の男が警察に逮捕された。これらの硬貨は、韓国の業者によって再加工されるはずだった。

逮捕された男は26日、シドニー北部チャッツウッドのショッピングセンター内の自販機に欠損した2ドル硬貨を投入していたとされている。警察は男を逮捕した際に、欠損硬貨1600枚以上を発見しており、男の自宅を捜索してさらに7500枚を発見した。警察は「この事件の捜査を行い、この男が中国で欠損硬貨を購入し、最近オーストラリアに持ち込んだことを突き止めた」という声明を発表した。ピーター・ヨーマンズ刑事は「偽造硬貨ではなく、傷があるために回収された硬貨だとみられている」とコメントしている。警察は造幣局に捜査への協力を要請している。

造幣局スポークスマンは「欠損硬貨は、銀行から造幣局へと戻され、韓国の銅製品メーカー豊山(プンサン)社によって溶かされてから、新しい硬貨として再鋳造されている」と述べている。どういった経緯で豪2ドル硬貨が中国に渡ったのかに関して、警察と造幣局はコメントを拒んでいる。

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