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マヌス島閉鎖の難民 不安な夜過ごす

【キャンベラ31日AAP】   31日に閉鎖が決定されたマヌス島の難民拘留所で、拘留者600人以上が退去を拒否して留まっている。

現地時間午後5時頃に拘留所の電気が止められる予定だったが、2時間後もまだ通っていた。難民らはすでに、ごみ箱や容器を使って飲み水用の雨水を集めている。イラン国籍の難民のベフルーズ・ブーチャニさんは、「いつ海軍の兵隊が襲ってきてもおかしくない」と恐怖を表した。

オーストラリアからの関係者や地元職員は31日午前、収容所を去った。その後、島民が刃物をかざしてエアコンや扇風機を略奪したという報告が複数あった。再拘留が予定されるロレンガウでは先週、スーパーマーケットに向かった難民が刺されて強盗に遭う事件が発生しており、難民らは3つの再拘留先は安全でないと考えている。

グリーンズ(緑の党)のニック・マクキム上院議員は同日午後、マヌス島で難民らの話を聞いた。難民はマヌス島拘留所が最も安全と考えており、暴動などを起こす可能性はないとみられる。

地元メディアは、パプアニューギニア(PNG)のペトラス・トーマス移民相が「拘留者を強制退去させることはない」と話したと伝えている。一方でPNG政府は、“非難民”やPNG定住を拒む難民の責任は負わないとして、オーストラリアの責任にあると警告した。

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