【シドニー31日AAP】 1型糖尿病を患う若年層患者に対し、指先に針を刺すことなく血糖値を測定するシステムが適用されることになった。国内の糖尿病協会も、「患者が病状を自ら管理し、糖尿病関連の合併症減少と健康改善につながる技術を支持する」と歓迎している。
治療製品管理局(TGA)は、4~17歳の1型糖尿病患者に対し、アボット社の「FreeStyleリブレ」の販売を承認した。患者の上腕部の後ろにセンサーを装着し、血糖値を測定する。
ウエストメッド小児病院で内分泌学を担当するマリア・クレイグ教授は、「テクノロジーによって、毎日数回指に針を刺す痛みや糖尿病管理への不安から患者を救った」と語った。
VIC州のジャック・ダブル君(14)は1歳のときに1型糖尿病の診断を受けた。「腕で簡単にスキャンできて、すぐに数値がわかる。必要ならゲーム中でもできる」とジャック君。母親のサルさんも「息子はスポーツが好きで、血糖値の変化が激しく予測が難しいが、FreeStyleリブレなら夜間にチェックできる」と話した。
1台92ドルのセンサーは2週間持続。より安価なものとなるよう、政府補助を求める声があがっている。