【キャンベラ4日AAP】 旅費や宿泊費の負担を受けながら申告漏れがあったことで野党から批判を受けていたジョエル・フィッツギボン国防相が4日、辞任を表明した。
フィッツギボン国防相に関しては、友人である中国人実業家から受けた中国への旅費負担を申告漏れしていたことや、豪州特殊部隊の隊員に対する特別手当の過剰支払いなどで今年始めから野党が辞任を要求していた。今週、同国防相の実弟がCEOを務める民間保険会社NIBから宿泊代負担を受けたことについて申請していなかったことや、国防省のスタッフがNIBの会合に出席するよう指示を受けていたことが判明し、この日の辞任に至った。
ラッド首相は、フィッツギボン国防相は第一級の大臣であったとし、辞任については、大臣としての行動規範に違反したことに対し、これ以上ない痛烈な代価を支払うことになったと述べた。
新国防相の任命は、数日中にも行われるものとみられている。候補者としてグレッグ・コンベット環境変動政務次官、クリス・エバンズ移民相、ジョン・フォークナー特別国務大臣などが挙げられている。