【キャンベラ2日AAP】 ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は、オーストラリア沖合のマヌス島で収容されていた難民150人を受け入れる意向を、来週にも連邦のターンブル首相に伝える意向であることが分かった。マヌス島の難民収容所は10月31日の閉鎖後、難民が建物内に残り退去を拒否している。
NZのアーダーン首相は「週末にもターンブル首相と直接、マヌス島の問題について話し合いを持てることに期待している」と述べた。NZは以前にも数回、難民の受け入れを申し入れているが、オーストラリア政府は、移民が後にオーストラリアへ不正入国する可能性は否定できない上、人身売買を助長することになりかねないとして、いずれも拒否している。
マヌス島の収容所には、現在も約600人が建物外部での攻撃などを恐れ残留しているが、難民が置かれた状況は日ごとに悪化しているもようだ。さらに難民たちは、移動を命じられた島内にある他の3か所の施設について、地元住民から襲撃される可能性があり安全ではないと主張している。