【シドニー7日AAP】 クロヌラのトニー・ザピア会長が元社員の顔面を誤って殴打した事件の処理について極秘に記録されたテープが放送されたことを受け、ザピア会長の地位が危機にさらされている。
シャークの元社員、ジェニー・ホールさんは昨年8月に事件が発生した直後のサピア会長との会話を密かにテープに録音していた。この記録が公になったことで、NRLのデイビッド・ギャロップ会長は記録が真実であった場合、シャークの委員会に対し強固の措置をとるようにすでに要請している。
ネットワーク・セブンは、ホールさんはザピア会長が当時25歳だったホールさんを廊下の隅に追い詰めて近づき、彼女の両足を踏みつけたと主張したと報じた。ホールさんが憤慨すると、ザピア会長は殴りかかってきたという。ホールさんは当初、ザピア会長の殴打が故意によるものではなかったかどうか疑問だった。
テープの記録の中でザピア会長が「君はあれが故意ではなかったと認めるか」と尋ねると、それに対しホールさんは「あれほど激しく叩かれて、故意ではなかったといえるか分かりません。私の目を見てください」と答えた。
その後、ホールさんは事件が故意ではなかったことを認めたと報道されていたが、それより以前に当時の渉外担当責任者がシャークから2万ドルの現金を受け取っていたと報じられている。
記録された会話の中で、ホールさんは殴打された傷が回復するまで3日間の病気休暇をとると伝えたが、ザピア会長は「それはできない。病気休暇として休みは取れない」と答えていた。
さらに、ネットワーク・セブンはホールさんとの会話の中でザピア会長はポルノ画像が入ったメールを開いてホールさんと女性アシスタントに見せたと報じた。一方、ザピア会長はジ・オーストラリアンのウェブサイトに対し「これは仕組まれたこと。女性の話がどのように編集されたかは誰にも分からない。私のコンピューターに送られてきたものを女性たちに見せたことはないと今回の疑惑を強く否定した。