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グリーン党のブラウン党首の議員生命が窮地に

【キャンベラ9日AAP】   グリーン党のボブ・ブラウン党首が、負債の未払いによって議員存続の危機に立たされている。

ブラウン党首は、TAS州南東部ウィーランタ・フォレストの森林伐採を阻止するための裁判で敗訴したため、タスマニア森林公社に約24万ドルの負債を抱えている。ブラウン党首が今月末までに負債を返済できずに破産することになれば、上院議員の資格を失うことになる。ラッド首相は「私はボブとは個人的に長年の友人付き合いがある。今日のニュースを聞いて、私はかなり心を痛めている。個人的に彼の状況をとても心配している」とコメントしている。

ブラウン党首は、自らの経済的状況を公表して救済を求めることは難しい決断だったとしている。「けれども、私は市民の皆さんからの反応に深く感動している。今日、多くの方々から何千ドルもの寄付が寄せられた」とブラウン党首。ブラウン党首によれば、実業家のディック・スミス氏からも連絡があったといい、「昨夜、ディック・スミス氏から電話をもらった。彼は具体的な確約をしなかったものの、私の弁護士の連絡先を知りたがった。他にも大勢の人から電話やEメールをもらった。寄付をしてくれるかどうかは彼ら次第だ」とコメントしている。

タスマニア森林公社のスポークスマン、ケン・ジェフリーズ氏は、ブラウン党首による寄付の呼びかけはメディアの注目を集めるための行為だとしている。ジェフリーズ氏は「この12カ月間、タスマニア森林公社はブラウン氏に20万ドルほどで調停するという提案をしてきたが、彼の弁護士に拒否された。彼の弁護士は14万ドルを求めており、当社はこれを受け入れられなかった。連邦裁判所から23万9000ドルの支払い命令を取得するしかなかった」と述べた。

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