【シドニー13日AAP】 NSW州内の暴走族14集団のメンバーが、13日にシドニー東部に集結した。ヘルズ・エンゼルスやノーマッズ、コマンチェロなど、複数の暴走族のメンバーらがNSW州連合バイク評議会を結成しており、13日に一緒に路上を走行している。
メンバーの一部がムーア・パークで記者会見を行い、NSW州政府の暴走族取締法を批判した。連合バイク評議会のスポークスマン、通称フェレット氏は、この法律が暴走族のみに焦点をあてたわけではないと指摘し、「政府は俺たちをこれまでよりも容易に取締れると考えているようだ。けれども、この法律は、バイク運転手や無法者集団のメンバーだけでなく、NSW州の全ての人々に向けられたものだ」と述べた。
NSW州では、シドニー空港で発生したヘルズ・エンゼルスとコマンチェロとの抗争で、アンソニー・ザーバスさん(29)が殺害された事件後、今年4月に暴走族を取締るための法律を可決しており、最高裁判所の判断で暴走族が犯罪組織と見なされるようになった。
警察は13日、メディア向けの撮影を終えた暴走族メンバーらを尾行して監視を行った。