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NSW州警察、テーザー・スタンガンを携帯 論争を呼ぶ

【シドニー14日AAP】   テーザー・スタンガンが警察の携帯武器に加えられることで、NSW州では今後攻撃者に対してスプレー、スタンガン、拳銃を使用することが可能になる。

連邦政府は、デーザー・スタンガンは「致死的な武器ではない」とし、スタンガンの導入計画に対し1000万ドルを予算に組み込んだ。しかし、この計画に対して市民的自由の擁護者から非難の声が上がっている。

テーザー・スタンガンの使用により、これまで豪人3人が死亡している。先週、タウンズビル近郊で死亡した男性(39)の死因はテーザー・スタンガンの使用が関与していた。さらに、3月29日にはシドニーのオックスフォード・ストリートで男性(38)がスタンガンで2度ショック状態に陥った。男性の弁護士は警官のスタンガン使用は「不法な攻撃」だったと主張している。男性は事件発生から3カ月後も副作用に悩まされているとし、NSW州警察に対し民事訴訟を起こしている。14日、リースNSW州首相は国民に対し、新たなビデオ映像が発覚した後、警察はシドニーの警官がスタンガンを使用した件に関して調査を行うことを認めたと語った。

NSW州人権擁護委員会のキャメロン・マーフィー会長は、スタンガンが誤用される危険性は高いとした。警察と政府は、テーザー・スタンガンを使用する全警官は厳しい訓練を受ける予定とした。また、キャサリン・バーン警察副本部長によると、スタンガンの使用には厳重な捜査手順があり、人命の保護に焦点を当てながら、暴力行為を加える者を制御することを可能にするという。

テーザー・スタンガン装置にはそれぞれ映像・音声レコーダーが内臓されており、スタンガンが使用されるごとに、記録された映像と音声は上級警官によって再調査される。

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