【キャンベラ16日AAP】 自由党のピーター・コステロ議員は15日、今期限りで引退することを発表した。
コステロ議員は、ジョン・ハワード前首相の下で1996年から労働党に政権を奪取された2007年まで財務大臣を務めた。ハワード前首相は前回の選挙の際、コステロ議員に首相の座を譲ることを約束したとされていた。結局、自由党は敗戦し、この話はなくなってしまったが、その後もコステロ議員は党首へ立候補することはなかった。
2007年に自由党が野党となった際に党首となったブレンダン・ネルソン氏は、「コステロ議員は気が弱いという人に限って内閣での経験がなく、ましてや(同氏のように)連邦財相を12年も務めたという人物はいない」と述べ、コステロ議員なら偉大な首相になれたであろうにと話した。
また、ネルソン氏は、今までコステロ氏がその進退をはっきりさせなかったことで党内に動揺がみられていたが、同氏が引退を発表したことでマルコム・ターンブル現自由党党首は自信を持って労働党と次の選挙を戦うことができるであろうと話した。