【ダーウィン3日AAP】 自由民主党の無所属議員、デービッド・ロイヤンヘルム議員はNT準州と首都特別地区(ACT)において、9か月以内に安楽死法案を通過させたい意向を明らかにした。同法案をめぐっては、VIC州下院議会を通過したことなどから、国内で世論が高まっている。
NT準州では、州独自の法制度により安楽死法を可決したが、1997年に連邦政府がこれを覆した。ロイヤンヘルム議員は、NT準州に決定権を取り戻すための私案を用意した上で、連邦政府に対し、この私案の是非を問う自由投票を実施するよう交渉を進めているという。
ロイヤンヘルム議員によると、私案を前議会に提出した後、ターンブル政権に自由投票を実施するよう働きかけているとした上で、政府は完全には反対しておらず、「私がやろうとしていることに対し、ある程度の共感がある」と説明。また、NT準州のガンナー主席大臣は、安楽死を個人的に支持していることから、連邦政府による禁止法案が無効となれば自由投票を実施する可能性があり、ACTもまた同様の方向へ進んで行くとの見方を示している。