【メルボルン19日AAP】 19日にアデレードの病院で、新型インフルエンザに感染したWA州出身の26歳の男性が死亡した。
ニコラ・ロクソン保健相は19日夜、男性の死後に声明を発表し、国内感染者の大半は短期間で回復しているため新型インフルエンザを軽度と判断する姿勢を保つと述べている。死亡した男性は以前から長期の重病を患っており、18日に新型インフルエンザ(H1N1型)への感染が確認されていた。
ロクソン保健相は「一部の新型インフルエンザ感染者に重度の症状が出ているものの、大半の感染者の症状は軽く、全体としては中等度だ。患者の健康状態によっては、重い症状に陥りやすくなる」と述べた。心疾患や腎臓病、呼吸器系疾患、喘息などの持病を持つ人や、妊娠中の場合には、重い症状に陥りやすいという。
ロクソン保健相は、豪政府が今後も症状の重い感染者を特定し、的を絞って治療することに集中していくと述べ、「オーストラリア政府は男性のご遺族に慎んで哀悼の意を表する」と続けた。