【シドニー4日AAP】 シドニー出身の十代の少年が、過激派組織イスラム国(IS)の戦闘員となるためシリアに渡航しようとしたとして、レバノン当局により逮捕されていたことが分かった。当局によると、少年は関係のある他のオーストラリア人についても供述しているという。
レバノンの内部安全当局(ISF)が発表した声明によると、少年は1999年生まれのレバノン系オーストラリア人で、シドニーに数年間暮らしたことがあるという。オンライン上でISに関する情報などから過激的な思想を持つようになったとみられ、シリアへ渡航する2日前に当局によって拘束されたもようだ。
ISFによると、少年はISに加入したオーストラリア人戦闘員や、渡航の手助けをした人物、財政支援を行った人物などについて情報を提供しており、ISFはこのうちオーストラリア人の男一人が、ISのコーディネーターとつながりを持っているとしている。オーストラリア外務省は、逮捕された少年についてレバノン当局の捜査に協力していると説明した。