【キャンベラ25日AAP】 ポルトガルで開催中の国際捕鯨委員会(IWC)総会に出席している環境保護団体「シー・シェパード」のポール・ワトソン団長は、南極海における来シーズンの日本捕鯨船追跡には2隻の船を用い、さらにその乗員はほとんどがオーストラリア人だという計画を発表した。
シー・シェパードは日本などの捕鯨船を追跡したり、悪臭爆弾を用いるなど過激な行為で捕鯨作業妨害をすることで有名。ワトソン団長は今回発表した「ウォルチング・マチルダ計画」について、「地球上でクジラ保護の意識が最も高いオーストラリアの人々に敬意を表した」とした。同団体の2隻の船は今年12月、WA州を出港する予定。
また、同じくIWCの総会に出席中のピーター・ギャレット連邦環境相は、捕鯨活動を続ける日本に対し法的に訴えることはまだ断念していないとしたものの、その時期については明言しなかった。