【メルボルン26日AAP】 新型インフルエンザに感染していたメルボルン在住の71歳の女性の死亡が25日夜に確認され、国内での死者数は4人となった。
VIC州保健局長代理のローズマリー・レスター博士によれば、25日夜に保健局に女性の死亡が報告されたという。女性の病歴については、家族の希望により非公開とされている。感染者の死亡は国内4人目となっており、これまでにWA州アボリジニー集落出身の26歳の男性と、VIC州西部コラック出身の35歳の男性、24日にはメルボルンのピーター・マッカラム癌センターで50歳の男性患者が死亡している。
レスター博士は「大半の新型インフルエンザ感染者の症状は軽く、多くの感染者が治療を受けずに回復していることを覚えておいて頂きたい。その一方で、慢性疾患の患者は深刻な症状に陥る恐れがあることを、私たちは認識している」と声明の中で述べた。妊娠中の女性や、喘息などの呼吸器系疾患、心臓病、糖尿病、肥満症、腎臓病などの疾患がある人は、新型インフルエンザへの感染が疑われる場合には医師の診断を受けるべきだという。
レスター博士によれば、VIC州ではこれまでに1509人の感染が報告されており、これ以外にも症状が軽いために感染が確認されていないケースもあるという。