【キャンベラ27日AAP】 イギリスで死産率が低下したことが明らかとなり、専門家らは同様の傾向がオーストラリアやニュージーランドでも起こることを期待している。
イギリスでは、死産率が2000年以降初めて低下しており、02年~04年には1000人あたり5.7人だったのが、07年には5.2人にまで低下した。一方、世界死産学会(ISA)のビッキー・フレナディ会長によれば、オーストラリアでの死産率はここ20年間改善しておらず、「重大な懸念」だとされた。
ISAは声明の中で「毎年、妊娠20週の時点で約2000人の胎児が死産になっており、これは1日あたり6人に相当する。良質な情報の欠如が、死産を防ぐ上での最大の障害となっている」と述べた。データ収集を改善していくことで、なぜ死産が起きるのかを理解できるようになり、結果的にオーストラリアやニュージーランドでの死産率が減少することが期待されている。